突然の介護開始でパニックになるのは当然
「昨日まで元気だったのに」「こんなに早く来るとは思わなかった」。親が脳梗塞や骨折で突然入院し、介護が始まる――そんな経験をされた方は少なくありません。
突然の出来事に動揺するのは当たり前です。しかし、パニックのまま動き回ると判断を誤ります。まずは深呼吸して、この記事で紹介する順番どおりに一歩ずつ進めてください。
仕事中に母から電話があって。「お父さんが倒れた」って声が震えていて、頭が真っ白になりました。会社を早退して病院に向かいながら、「仕事はどうする」「子どものお迎えは」「介護って何をすればいいの」って頭の中がぐるぐるして。病院に着いても、先生の説明が半分も頭に入ってこなかったです。あの日、自分が何をしていたかほとんど覚えていません。
入院中にやっておくべきこと
親が入院している間は、情報収集と準備の時間です。この期間を有効に使うことが、退院後のスムーズな介護につながります。
担当医・相談員に状況を確認する
「いつ退院できそうか」「退院後はどんな介助が必要か」を主治医や病院のソーシャルワーカー(医療相談員)に聞きましょう。退院支援の専門家が病院にいる場合も多く、施設や在宅サービスの調整を手伝ってくれます。
兄弟・家族で役割分担を決める
介護が始まると、一人に負担が集中しがちです。入院中のうちに兄弟や家族で話し合い、誰が何をするかを決めておきましょう。
- 主な介護担当者は誰か
- 費用は誰がどのくらい負担するか
- 在宅介護か施設入居かの方向性
- 仕事を続けながら介護できるか
介護認定の申請をすぐ始める
介護保険サービスを使うには、要介護認定が必要です。申請から認定まで通常1〜2ヶ月かかるため、入院中に申請を始めるのが理想です。
申請の手順
- 親が住んでいる市区町村の介護保険担当窓口へ連絡する
- 申請書を提出(家族が代理申請も可能)
- 認定調査員が自宅・病院に来て状態を確認する
- 主治医の意見書が作成される
- 介護認定審査会で要介護度が決定される
認定結果は要支援1〜2・要介護1〜5に分かれ、使えるサービスと金額の上限が変わります。申請は早ければ早いほど良いです。
- 介護保険被保険者証(65歳以上が対象)
- 本人の印鑑(代理申請の場合は代理人のも)
- かかりつけ医の情報(意見書の依頼先)
相談窓口はどこ?
「何から手をつければいいかわからない」というとき、最初に頼るべき場所を紹介します。
地域包括支援センター(最初の相談先)
市区町村が設置している無料の相談窓口です。介護の悩みを総合的に受け付け、必要なサービスにつないでくれます。「うちの親の介護、どこに相談すればいいの?」という段階でも大丈夫です。
ケアマネジャー(ケアマネ)
要介護認定が出た後は、ケアマネジャーにケアプランを作成してもらいます。どのサービスをどう組み合わせるかを一緒に考えてくれる存在で、介護の中心的な相談相手になります。
病院のソーシャルワーカー
入院中は病院の医療相談員(MSW)を活用しましょう。退院後の施設紹介や在宅サービスの手配を支援してくれます。「相談したい」と看護師に伝えれば繋いでもらえます。
まとめ:最初にやること5ステップ
- 担当医・ソーシャルワーカーに退院後の見通しを確認する
- 家族で役割・費用分担を話し合う
- 介護保険の要介護認定を申請する(できれば入院中に)
- 地域包括支援センターに相談する
- 焦らず、一つずつ進める
介護が始まったばかりで不安なこと、匿名で相談できます。
AIに匿名で相談する(無料)- 厚生労働省「介護保険の申請方法・手順」→ https://www.mhlw.go.jp/
- 厚生労働省「地域包括支援センターについて」→ https://www.mhlw.go.jp/