突然の介護開始でパニックになるのは当然

「昨日まで元気だったのに」「こんなに早く来るとは思わなかった」。親が脳梗塞や骨折で突然入院し、介護が始まる――そんな経験をされた方は少なくありません。

突然の出来事に動揺するのは当たり前です。しかし、パニックのまま動き回ると判断を誤ります。まずは深呼吸して、この記事で紹介する順番どおりに一歩ずつ進めてください。

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田中恵子さん(仮名)・40代・会社員 夫・子ども2人 / 実家まで電車で1時間

仕事中に母から電話があって。「お父さんが倒れた」って声が震えていて、頭が真っ白になりました。会社を早退して病院に向かいながら、「仕事はどうする」「子どものお迎えは」「介護って何をすればいいの」って頭の中がぐるぐるして。病院に着いても、先生の説明が半分も頭に入ってこなかったです。あの日、自分が何をしていたかほとんど覚えていません。

⚠️ 「今すぐ施設を決めなければ」と焦る必要はありません。退院後の生活を整えるまでには、一定の時間があります。

入院中にやっておくべきこと

親が入院している間は、情報収集と準備の時間です。この期間を有効に使うことが、退院後のスムーズな介護につながります。

担当医・相談員に状況を確認する

「いつ退院できそうか」「退院後はどんな介助が必要か」を主治医や病院のソーシャルワーカー(医療相談員)に聞きましょう。退院支援の専門家が病院にいる場合も多く、施設や在宅サービスの調整を手伝ってくれます。

兄弟・家族で役割分担を決める

介護が始まると、一人に負担が集中しがちです。入院中のうちに兄弟や家族で話し合い、誰が何をするかを決めておきましょう。

家族で決めておきたいこと
  • 主な介護担当者は誰か
  • 費用は誰がどのくらい負担するか
  • 在宅介護か施設入居かの方向性
  • 仕事を続けながら介護できるか

介護認定の申請をすぐ始める

介護保険サービスを使うには、要介護認定が必要です。申請から認定まで通常1〜2ヶ月かかるため、入院中に申請を始めるのが理想です。

申請の手順

  1. 親が住んでいる市区町村の介護保険担当窓口へ連絡する
  2. 申請書を提出(家族が代理申請も可能)
  3. 認定調査員が自宅・病院に来て状態を確認する
  4. 主治医の意見書が作成される
  5. 介護認定審査会で要介護度が決定される

認定結果は要支援1〜2・要介護1〜5に分かれ、使えるサービスと金額の上限が変わります。申請は早ければ早いほど良いです。

申請の際に必要なもの(一般的な例)
  • 介護保険被保険者証(65歳以上が対象)
  • 本人の印鑑(代理申請の場合は代理人のも)
  • かかりつけ医の情報(意見書の依頼先)

相談窓口はどこ?

「何から手をつければいいかわからない」というとき、最初に頼るべき場所を紹介します。

地域包括支援センター(最初の相談先)

市区町村が設置している無料の相談窓口です。介護の悩みを総合的に受け付け、必要なサービスにつないでくれます。「うちの親の介護、どこに相談すればいいの?」という段階でも大丈夫です。

ケアマネジャー(ケアマネ)

要介護認定が出た後は、ケアマネジャーにケアプランを作成してもらいます。どのサービスをどう組み合わせるかを一緒に考えてくれる存在で、介護の中心的な相談相手になります。

病院のソーシャルワーカー

入院中は病院の医療相談員(MSW)を活用しましょう。退院後の施設紹介や在宅サービスの手配を支援してくれます。「相談したい」と看護師に伝えれば繋いでもらえます。

まとめ:最初にやること5ステップ

  1. 担当医・ソーシャルワーカーに退院後の見通しを確認する
  2. 家族で役割・費用分担を話し合う
  3. 介護保険の要介護認定を申請する(できれば入院中に)
  4. 地域包括支援センターに相談する
  5. 焦らず、一つずつ進める

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📌 参考・出典
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別のアドバイスではありません。具体的な手続きについては、地域包括支援センターや専門家にご相談ください。