介護離職のリスクを知る

「仕事を辞めて介護に専念しよう」と考える方は多いですが、介護離職には大きなリスクがあります。まずそれを知ることが、判断の出発点になります。

介護離職の主なリスク
  • 収入が途絶え、介護費用・生活費を賄えなくなる
  • 再就職が難しくなる(特に50代以上)
  • 社会的なつながりが薄れ、孤立しやすくなる
  • 介護者自身が精神的・体力的に追い詰められやすくなる
  • 要介護者が亡くなった後、再スタートが困難になる

「仕事を辞めれば介護に集中できる」と思いがちですが、介護は体力・精神力ともに消耗します。収入がなくなると選択肢(外部サービス・施設)が狭まり、かえって追い詰められるケースが多いです。

👩
田中恵子さん(仮名)・40代・会社員 介護と正社員の両立に限界を感じていた頃

上司に「最近ミスが増えている」と言われて、もう辞めるしかないと思って退職届を書いたこともあります。でも夫に「辞めてどうするの、お金は?」って言われて。介護費用って毎月かかるのに、収入ゼロになったら施設も選べなくなるって気づいて。踏みとどまれたのは、会社に介護休暇制度があるって人事部に聞いたから。知らなかっただけで、使える制度があったんです。

⚠️ 介護離職は「最後の手段」として考えてください。使える制度やサービスをフル活用してから判断しましょう。

介護休業・介護休暇制度

育児・介護休業法により、介護が必要になったとき会社に申請できる制度があります。知らないまま辞めてしまう前に、必ず確認しましょう。

介護休業(最大93日)

要介護状態にある家族1人につき、通算93日まで休業できる制度です。3回まで分割して取得可能です。

介護休暇(年5日まで)

1日または半日単位で取得できる休暇です(対象家族が2人以上の場合は年10日)。通院の付き添いや手続きなど、短期の対応に使いやすいです。

制度利用のポイント
  • 介護休業は「介護の体制を整える期間」として活用する
  • 93日で介護を完結させる必要はない。ケアマネ探し・施設申し込みなどの準備期間として使う
  • 給付金の手続きはハローワークで行う

時短・フレックスの活用

介護休業以外にも、働き方を柔軟にする制度があります。

所定労働時間の短縮(時短勤務)

介護が必要な家族がいる場合、1日の所定労働時間を短縮できます。会社によって制度の内容が異なるため、就業規則や人事に確認しましょう。

フレックスタイム制・始業終業時刻の変更

通院の付き添いや急な対応に備えて、フレックス勤務やシフト変更が使える場合があります。上司や人事と話し合い、柔軟な働き方を提案してみましょう。

テレワーク・在宅勤務

在宅勤務ができる職場では、介護との両立がしやすくなります。ただし、介護しながら仕事をするのは集中が難しいため、外部の介護サービスと組み合わせることが前提です。

職場への伝え方

「介護のことを会社に言いにくい」と感じる方は多いですが、言わないまま無理を続ける方が離職リスクが高まります。

伝えるタイミングと相手

まず直属の上司に、介護が始まった事実と、どのくらいの影響が出そうかを伝えましょう。その後、必要に応じて人事部門に相談します。

伝え方のポイント

介護サービスを使って時間を確保する

仕事を続けるためには、介護を一人で抱え込まず、外部サービスに任せることが不可欠です。

デイサービス(通所介護)

平日の日中に施設に通ってもらうことで、仕事中の時間を確保できます。入浴・食事・レクリエーションがあり、親の生活リズムも整います。

ショートステイ

数日〜数週間、施設に泊まってもらえます。長期出張・繁忙期など、まとまった仕事の時間が必要なときに活用できます。

訪問介護

朝の着替え・食事の準備など、特定の時間帯だけヘルパーに対応してもらうことで、出勤前後の負担を減らせます。

まとめ

  1. 介護離職は収入・再就職・精神面で大きなリスクがある。最後の手段と考える
  2. 介護休業(最大93日)・介護休暇(年5日)を活用して体制を整える
  3. 時短・フレックス・テレワークなど柔軟な働き方を職場に相談する
  4. 「続けたい」という意思を職場に伝え、必要な配慮を具体的に提案する
  5. デイサービス・ショートステイ・訪問介護を組み合わせて時間を作る
🛒
PR
介護用品・福祉用具を探すなら楽天市場
介護ベッド・車椅子・見守りカメラなど、介護に必要な用品をまとめて比較・購入できます。
楽天で探す →

施設・サービスを探してみませんか

介護の悩みを次のステップへ。どちらも登録不要・完全無料です。

みんなの介護で施設を検索 →
📞 イチロウ|介護保険外の在宅サービス
24時間365日対応。在宅介護をもっと楽にするオーダーメイドのサポート。
専門スタッフに無料相談する →
※イチロウはPR(広告)です
📌 参考・出典
※ 介護休業制度の詳細は会社の就業規則や厚生労働省の情報をご確認ください。給付金の手続きはお近くのハローワークへ。