介護費用の平均はいくら?

生命保険文化センターの調査によると、介護にかかった費用(自己負担)の平均は次のようになっています。

単純計算で5年間続いた場合、月8.3万円×61ヶ月+74万円=約580万円。これが一般的な介護費用の目安です。ただし、施設入所か在宅かによって費用は大きく異なります。

⚠️ この数字はあくまで平均です。認知症の進行・施設の種類・地域によっては1,000万円を超えるケースも珍しくありません。早めに家族で話し合っておくことが重要です。

在宅・施設別の費用シミュレーション

在宅介護の場合(要介護2の例)

月額費用の内訳イメージ
介護保険サービス(1割負担)約20,000円
介護保険外サービス(家事代行など)約15,000円
おむつ・消耗品約10,000円
食費・光熱費(介護分の増加分)約15,000円
月額合計(目安)約6〜10万円

施設入所の場合

施設の種類 月額費用(目安) 入居一時金
特別養護老人ホーム(特養) 5〜15万円 なし
介護老人保健施設(老健) 8〜15万円 なし
グループホーム(認知症対応) 12〜22万円 0〜100万円
介護付き有料老人ホーム 15〜35万円 0〜数百万円
サービス付き高齢者向け住宅 10〜25万円 0〜数十万円

在宅介護は一見費用が安く見えますが、介護者が仕事を減らしたり辞めたりした場合の機会損失(収入減)も含めると、実際のコストは大きくなります。施設と在宅の「総コスト」を冷静に比較することが大切です。

親の資産管理をどうするか

介護が始まると、親の代わりに費用の支払いや手続きを行う場面が増えます。しかし親の財産に勝手に手をつけることは法律上できません。家族間のトラブルも多い領域です。

よく使われる3つの方法

① 家族信託(民事信託)

親が元気なうちに、財産の管理・運用・処分を子どもに任せる契約を結ぶ方法です。認知症が進んだ後でも、子が介護費用の支払いや不動産の売却ができるようになります。司法書士・弁護士への相談費用(数十万円)がかかりますが、将来のトラブル予防に有効です。

② 任意後見制度

本人が判断能力のあるうちに「後見人」を指定しておく制度。認知症になった後に裁判所が後見を開始します。法的な保護が強く安心ですが、手続きに時間がかかり費用も発生します。

③ 日常的な代理(家族間の信頼ベース)

制度を使わず、家族が日常の買い物・引き落としを管理する方法。法的な根拠はないため、兄弟間で揉めるリスクがあります。通帳・印鑑の管理者と使途を書面で記録しておくことが最低限必要です。

資産管理でトラブルになりやすいケース
  • お金を管理している兄弟が使途を報告しない → 横領を疑われる
  • 認知症が進んだ後に不動産売却を試みるが、銀行・登記で止まる
  • 施設入所の費用が足りず、子どもの貯金を崩し続ける
  • 親の死後、「介護した自分が多めに相続すべき」と揉める

使える公的支援・補助制度

費用を抑えるために知っておきたい制度をまとめます。

⚠️ これらの制度は「申請しないと受けられません」。市区町村の窓口またはケアマネジャーに「使える制度を全部教えてほしい」と聞くのが近道です。

お金が足りなくなったときの対処法

「親の貯金が底をついてきた。このままでは介護を続けられない」——そんなときも、いくつかの選択肢があります。

まとめ

  1. 介護期間の平均は約5年。月8万円程度×5年で総額500〜600万円が目安
  2. 在宅と施設の総コストは「機会損失」も含めて比較すること
  3. 親の資産管理は早めに家族信託・任意後見を検討。放置は後のトラブルのもと
  4. 高額介護サービス費・負担限度額認定など、申請しないと受けられない制度がある
  5. 費用が足りなくなったら特養入所・生活保護・リバースモーゲージを検討する
👨
中村隆さん(仮名)・58歳・会社員 母(82歳・要介護3)の施設入所費用で苦労

母が特養の待機中に民間の有料老人ホームに入ることになったとき、月30万円近い費用に正直「えっ」となりました。私の手取りを超える金額で、貯金を削り始めるしかなかった。もっと早くからお金の準備をしておくべきだった、親の年金や資産状況をきちんと把握しておくべきだったと今は思います。負担限度額認定という制度も入所してから知りました。情報収集の大切さを身をもって学びました。

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📌 参考・出典
  • 厚生労働省「介護保険制度の概要」→ https://www.mhlw.go.jp/
  • 厚生労働省「高額介護サービス費の支給」→ https://www.mhlw.go.jp/
  • 法務省「成年後見制度(任意後見)について」→ https://www.moj.go.jp/
  • ※ 介護費用の平均値(介護期間5年1ヶ月・月額約8.3万円)は生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(2021年)より
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