今すぐ導入すべき?チェックリスト

「普通のベッドではダメなのか?」と思いながら迷っている方も多いです。以下の項目でいくつ当てはまるかを確認してみてください。

1寝た状態から自力で起き上がることが難しくなった
2立ち上がる際にふらつきがある・転倒リスクが心配
3介護者が腰を曲げて介助しており、腰への負担が大きい
4食事・服薬のために上半身を起こす機会が増えた
5夜間の体位変換が必要になった(床ずれ予防が必要)
3つ以上当てはまる → 今すぐケアマネジャーに相談を。導入が遅れるほど転倒・床ずれのリスクが高まります。
1〜2つ当てはまる → 近い将来の導入を検討してください。早めに相談しておくとスムーズです。
まだ当てはまらない → 状態の変化を注意して観察し、当てはまったら迷わず相談を。
💡 「もう少し様子を見よう」は要注意:起き上がりが難しくなってからでも導入できますが、早めに介護ベッドを使い始めることで本人の自立度が長く保てます。導入のタイミングが早いほど転倒・骨折のリスクを減らせます。

介護ベッドの機能と選び方

介護ベッドの機能は主に3種類。本人の要介護度と身体状況に合わせて選びます。機能が多いほどレンタル料は上がりますが、それでも購入に比べれば圧倒的に安く済みます。

📐
背上げ機能(1モーター)
上半身部分が電動で起き上がる基本機能。食事・読書・テレビ視聴など、上半身を起こす場面すべてで活躍する。最もシンプルで安価。
→ 要介護1〜2程度で自分で少し動ける方に
↕️
高さ調整機能(2モーター)
ベッド全体の高さを変えられる。低くすると転落時のリスクを下げ、高くすると介護者が腰を曲げずに介助できる。介護者の腰への負担軽減に特に効果的
→ 介護者の腰を守りたい方・介助が増えてきた方に
🦵
脚上げ機能(3モーター)
足元部分も電動で持ち上げる。むくみ防止・体位変換の補助・ずり落ち防止など多機能。長時間ベッドで過ごす方に特に有効。
→ 要介護3以上・長時間臥床が多い方に
🔒
サイドレール(転落防止柵)
ベッドの側面に取り付ける柵。転落防止と起き上がり時の支えになる。取り外し可能なものが介護しやすい。別途レンタル可能。
→ 転落リスクがある方・夜間の起き上がり補助に
介護者の腰を守る「正しいベッド高さ」とは

2モーター以上なら、介助時にベッドの高さを「立った状態で拳(ナックル)が床板に当たる高さ」(多くの方で約55〜65cm)に合わせましょう。この高さにするだけで、腰を深く曲げずに介助でき、介護者の腰への負担が大幅に減ります。就寝時は低くして転落リスクを下げ、介助のたびに高さを変える——この使い方が2モーターの最大のメリットです。

機能の選び方:迷ったときのチェックポイント
  • 介護者が腰を痛めそうなら → 高さ調整機能(2モーター)は必須
  • 食事・服薬で上半身を起こすことが多い → 背上げ機能(1モーター以上)
  • 寝たきりに近い状態・足のむくみが気になる → 3モーター
  • 夜中に起き上がろうとして転落しそうで心配 → サイドレール追加
  • 迷ったら → ケアマネジャーか福祉用具専門相談員に判断を仰ぐ

レンタルと購入の徹底比較

レンタル(推奨)
  • 月額1,000〜2,500円(1割負担)
  • 介護保険適用で大幅に費用を抑えられる
  • 状態が変わったらベッドを交換できる
  • 故障・修理はレンタル業者が対応
  • 不要になったらすぐ返却できる
  • 最新モデルを使えることが多い
購入(原則非推奨)
  • 本体価格10〜30万円以上(全額自己負担)
  • 介護保険の対象外(購入補助なし)
  • 状態が変わっても買い替えコストがかかる
  • 故障修理は自己負担
  • 不要になったとき処分に困ることがある
  • 長期(10年以上)使用なら割安になる可能性も
💡 介護保険が使える方はレンタル一択:介護ベッドは福祉用具貸与(レンタル)の対象で、要介護2以上であれば月額費用の1〜3割で利用できます。購入すると10〜30万円以上かかる商品が、月1,500円程度で使える計算です。ケアマネジャーに必ず相談しましょう。
⚠️ 要介護1・要支援の方は原則として介護ベッドのレンタル対象外です。ただし医師の判断や特例がある場合もあるため、ケアマネジャーに現在の認定状況を確認してください。
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介護保険でのレンタル手順(5ステップ)

ケアマネジャーがほぼすべての手続きをサポートしてくれます。自分で申請や業者交渉をする必要はありません。

ステップ内容目安時間
① 相談ケアマネジャーに「介護ベッドを使いたい」と状況を伝える当日〜翌日
② ケアプラン変更ケアマネが福祉用具貸与をケアプランに組み込む数日〜1週間
③ 専門相談員が来訪レンタル業者の福祉用具専門相談員が自宅を訪問し、スペースを確認・最適な機種を選定1〜3日
④ 設置・説明業者が自宅に搬入・設置し、使い方の説明を行う設置当日1〜2時間
⑤ 毎月レンタル料を支払う利用者は1〜3割負担のみ(残りは介護保険から給付)翌月以降
レンタルの月額目安(1割負担の場合)
  • 1モーター(背上げのみ):月額約800〜1,200円
  • 2モーター(背上げ+高さ調整):月額約1,000〜1,500円
  • 3モーター(背上げ+高さ+脚上げ):月額約1,500〜2,500円
  • サイドレール:月額約200〜400円(別途)
  • 体圧分散マットレス:月額約600〜2,000円(別途)

床ずれ対策:リスクチェックとマットレスの選び方

床ずれ(褥瘡)は、長時間同じ姿勢で寝ていることで皮膚が圧迫され、血流が途絶えて壊死する状態です。一度できると治癒が長引き、感染リスクも高まります。まず自分で床ずれリスクを確認してみてください。

床ずれリスクチェック(1つでも当てはまったら体圧分散マット導入を検討)

1日の半分以上をベッドで過ごしている
かかと・肘・仙骨(お尻の真ん中)が赤くなっている
自力での体位変換が難しい(2時間おきの体の向き変え)
低栄養状態・体重減少が続いている
むくみがある・皮膚が乾燥しやすい
糖尿病・心疾患など循環器系の疾患がある

マットレスの種類と選び方

💡 体圧分散マットレスも介護保険の「福祉用具貸与」対象品目です。介護ベッドと同じく、ケアマネジャーに相談すればレンタルで1〜3割負担で使えます。
⚠️ 床ずれが一度できると、治癒に数週間〜数ヶ月かかることがあります。「まだ床ずれはない」という段階でも、上記リスクに当てはまる方はあらかじめ体圧分散マットの使用を検討してください。

一緒に揃えたい周辺グッズ

介護ベッドと組み合わせることで、安全性と介護者・本人の快適性がさらに高まるグッズです。

実際に使っている人の体験談

👩
木村さと子さん(仮名)・53歳・パート勤務 父親の在宅介護1年目に介護ベッドを導入。

父が転倒して骨折してから、普通のベッドでの起き上がりが大変になりました。ケアマネさんに相談したら「介護ベッドをレンタルしましょう」と。月1,500円くらいで借りられると聞いて驚きました。背もたれが電動で動くので、父が自分で少し起き上がれるようになって、私の腰への負担もぐっと減りました。「もっと早く導入すればよかった」と父も言っています。

※体験談は一般的なケースをもとにした構成例です。実際の体験談は順次掲載予定です。

👴
岡本正義さん(仮名)・74歳・元公務員 脳梗塞の後遺症で右半身が不自由になり、自分で介護ベッドを使用。

倒れてリハビリ病院から帰ってきたとき、家のベッドから起き上がれなくて愕然としました。ケアマネさんが高さ調整付きの2モーター型をすすめてくれて、自分でリモコン操作できるようになりました。高さを自分で変えて足を下ろせると、トイレにも一人で行けるんです。あの一台があるかないかで生活が全然違う。自分でできることが増えて、気持ちも楽になりました。

※体験談は一般的なケースをもとにした構成例です。実際の体験談は順次掲載予定です。

👩‍💼
佐藤美恵子さん(仮名)・64歳・主婦 夫(70歳・要介護4)の在宅介護。床ずれ対策で体圧分散マットを追加。

夫がほぼ寝たきりになってから、床ずれが一番怖かった。訪問看護師さんから「エアマットを追加した方がいい」とアドバイスをもらって、ケアマネさんに相談してレンタル追加しました。月2,000円ほど。あれから2年、床ずれは一度もできていません。あのときすぐに動いてよかった。床ずれができてからじゃ遅かったと思います。

※体験談は一般的なケースをもとにした構成例です。実際の体験談は順次掲載予定です。

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よくある質問

要介護1や要支援の方は介護ベッドを使えますか?
原則として、要介護1・要支援1〜2の方は介護ベッドの福祉用具貸与対象外です。ただし、医師が「特別な事情がある」と認めた場合は例外として利用できることがあります。現在の要介護度で使えるかどうかは、担当のケアマネジャーに確認してください。
介護ベッドを置くために必要なスペースはどのくらいですか?
標準的な介護ベッドのサイズは幅90cm×長さ200cm程度です。サイドからの介助スペース(約60〜90cm)を両側に確保すると、幅約2.1〜2.7m・長さ約2.5mが目安になります。設置前に福祉用具専門相談員が自宅を訪問して確認しますので、自分で計測する必要はありません。
マットレスと体圧分散マットは別々に揃える必要がありますか?
ケースによります。軽度の方(要介護1〜2程度・日中は動ける)は通常のマットレスのみで十分なことが多いです。要介護3以上・長時間臥床・床ずれリスクが高い方は、体圧分散マット(エアマット等)を追加することを推奨します。床ずれが既にある場合は特に優先度が高くなります。
レンタル中に介護ベッドが故障したらどうなりますか?
レンタルの場合、故障の際の修理・交換はレンタル業者の責任で対応してもらえます(消耗品や利用者の過失による破損は除く)。購入品の場合は修理費用が全額自己負担となるため、この面でもレンタルの方が安心です。また状態の変化でベッドのタイプを変えたいときも、レンタルなら交換しやすいです。
介護ベッドはいつ返却すればよいですか?
施設入所・入院が長期になる場合、または回復して不要になった場合などは返却できます。返却はケアマネジャーに連絡するだけで、業者が回収に来てくれます。不要なのに借り続けると月額費用がかかり続けるため、状態が改善したらケアマネジャーに相談して返却を検討しましょう。
本人がリモコン操作を覚えられるか心配です。
設置時に福祉用具専門相談員が丁寧に使い方を説明してくれます。リモコンは大きなボタンで操作しやすく、認知機能に心配がある方でも背上げ・高さ調整の2つの操作だけで十分使えます。操作が難しい場合は、よく使う機能のボタンにシールを貼るなどの工夫も有効です。慣れるまでは家族が隣でサポートしながら練習しましょう。

エリア別に施設・サービスを探す

在宅介護を長く続けるには、介護ベッドの活用とともにデイサービス・訪問介護などのサービスを組み合わせることが大切です。お住まいのエリアで利用できるサービスや施設を確認しておきましょう。

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まとめ

介護ベッドを選ぶときのポイント

  1. チェックリストで3つ以上当てはまったら、今すぐケアマネジャーに相談
  2. 機能は1モーター(背上げ)→2モーター(高さ調整追加)→3モーター(脚上げ追加)の3段階
  3. 介護保険が使える方(要介護2以上)はレンタル一択。月1,000〜2,500円(1割負担)
  4. 2モーターは「介助時に高く・就寝時に低く」使い分けると介護者の腰を守れる
  5. 床ずれリスクが1つでも当てはまる方は、体圧分散マットレスも一緒にレンタルを
  6. 不要になったらすぐ返却できる。状態が改善したらケアマネジャーに連絡を

「まだ早いかな」と思っているうちに転倒・床ずれが起きてしまう前に、ぜひケアマネジャーに相談してみてください。導入してみると「もっと早くすればよかった」という声が最も多い福祉用具のひとつです。

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参考・出典
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。レンタル費用・対象条件は地域・要介護度・事業所によって異なります。ケアマネジャーにご確認ください。