入居一時金とは
老人ホームの費用は「入居時に払うお金」と「毎月払うお金」に分かれます。このうち入居時にまとまって払うのが入居一時金です。
入居一時金は、主に有料老人ホームで設定される「家賃の前払い」にあたる費用です。入居後、一定期間に分けて少しずつ償却(消化)され、償却が終わる前に退去すれば残りが返ってきます。金額は0円から数千万円までと、施設によって非常に幅があります。
月額費用の内訳
毎月かかる費用(月額費用)は、主に次の項目で構成されます。施設の種類によって含まれる範囲が異なります。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 居住費(家賃) | 居室の使用料 | 一時金型は前払い済みのため月額が低め |
| 食費 | 1日3食分の食事代 | 食べた分の精算方式の施設もある |
| 管理費・運営費 | 共用部の維持・事務・人件費など | 施設により差が大きい |
| 介護サービス費(自己負担) | 介護保険サービスの自己負担分 | 要介護度・所得で変動 |
| その他 | 日用品・医療費・おむつ代・レク参加費など | 月数千〜数万円かかることも |
一時金・月額を施設ごとに
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一時金あり・なしプランの違い
同じ施設でも、「一時金を払って月額を下げるプラン」と「一時金0円で月額を高くするプラン」を選べることがあります。
償却・返還の仕組みと90日ルール
一時金型を選ぶなら、「償却」の理解が欠かせません。償却とは、前払いした一時金を毎月少しずつ消化していく仕組みです。
- 初期償却……入居時点で一定割合(例:◯%)をまず消化する設定。この分は退去しても戻らない
- 償却期間……残りを何年かけて消化するか(例:5年)。期間内の退去なら未償却分が返還される
- 返還金……「一時金 −(初期償却+経過分)」が退去時に戻る金額
入居後おおむね90日以内に契約を解除した場合、原則として実費(家賃・食費・サービス費の実費相当)を除いた一時金が返還されます。「入ってみたら合わなかった」ときの大切な救済ルールです。契約書で対象期間と返還内容を必ず確認しましょう。
一時金+月額の総額、
無理なく払い続けられる?
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総額での選び方
一時金あり・なしは、「想定入居年数で総額がいくらになるか」で比べるのが正解です。月額の安さや一時金の大きさだけで判断しないようにしましょう。
- 想定入居年数を決める……年齢・健康状態から「何年くらい住むか」をざっくり想定
- 総額を試算する……「一時金 + 月額 × 12か月 × 想定年数」で各プランを計算
- 別途費用を足す……介護費・日用品・医療費など月額に含まれない分を加える
- 返還条件を確認……初期償却・償却期間・90日ルールをチェック
- 払い続けられるか確認……年金・資産で無理なく続くかを見る
最初は「一時金0円」のプランに惹かれましたが、月額が高く、長く住むなら一時金型のほうが総額で安いと気づきました。担当者に何年で逆転するか計算してもらい、納得して一時金型に。90日ルールも確認できたので、もし合わなくても安心、と思えました。総額で比べる視点が大事だと実感しました。
※体験談は一般的なケースをもとにした構成例です。実際の体験談は順次掲載予定です。
まとめ:入居一時金と月額の仕組み
- 入居一時金は「家賃の前払い」。主に有料老人ホームで設定される
- 月額には介護費・日用品などが含まれないことが多い。総額で見る
- 長期入居なら一時金型、短期・不確実なら月払い型が向く
- 初期償却・償却期間・返還金の仕組みを必ず確認する
- 90日以内の解約は一時金が原則返還される(短期解約特例)
- 厚生労働省「有料老人ホームの設置運営標準指導指針(前払金・短期解約特例など)」→ https://www.mhlw.go.jp/
- 国民生活センター「有料老人ホームの契約・前払金に関する相談」→ https://www.kokusen.go.jp/
- 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」→ https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/
最終更新:2026年6月